種をまいてから実るまでのタイムラグが、自分を成長させてくれる

今の自分とは、これまでの行いからつくられた結果です。

この世で経験することは、思考・発言・行動のエネルギーが種まきとなり、それらが何らかの結果となり自分に戻ってくるのですが、

この世には「時間というしくみ」があるので、エネルギ―の種まきをしてから結果が実るまでには、かなりタイムラグがあります。

今の自分と周囲にあるものは、過去の自分が放ったエネルギーの結果なので、過去の自分にはぴったりあっているとしても、今の自分からすればちょっと「ものたりない感じ」がしてしまうものかもしれません。

だから私たちはいつも、現状に不満とかはなくても「もっと自分にふさわしい何かがあるのでは」「これではない別のものがあるのでは」という気持ちを抱えてしまうのだと思います。

この世に「時間というしくみ」がある以上、こうした満足しきらない何かがたりない感覚になるのは、しょうがないことで、

同時に「それがあるから私たちは成長できる」ともいえます。

種をまいてから実るまでの時間差があることで、私たちは満足を感じ続けることはできず（あるとしてもそのときの一瞬だけで）、

つねに何かに追われるような…、追いかけなければいけないような…、焦りに似た感覚から抜け出せずに苦しいのですが、

しかし考えようによっては、あれをしてみたりこれをしてみたり幅ひろい経験ができて、……ムダな動きもたくさん発生するでしょうが(>_<)、そこから予想外の新しいものが生み出されたりもします。

もしもこの時間差がなかったら、

試行錯誤が無ければ、創意工夫もなくなり、新しいものが何もうまれず、現状維持のつもりが下がっていくことになるかもしれません。

そう考えると、この時間というしくみは、ほんとうに上手くできていますね。これがあるから私たちは、満月のようなどこにも欠けのない満足は感じられず、たりないものを埋めなければと、自分を成長させ続けることができます。