夢の中で、過去の追体験をすることで、感情を解放することがある。

夢の中で、(シチュエーションは違っていても)過去に経験した感情を追体験・再体験することがあるものです。

たとえば、「子どもの頃に、旅行先で迷子になりそうでとても怖い思いをした」経験があるとして、そのこととよく似ていて、しかしかなり誇張されるシチュエーションの夢をある時期に頻繁にみることがあるものです。

そういうときは、夢を通して、過去の感情の「解放」が起こっているのかもしれません。

成長著しい時期に、そういう夢を見るケースは少なくないようです。

実際の経験が、誇張されている夢をみる。

私の経験では、「自分が25歳くらいになっているのに、まだ高校生のままで、その後の進路に困っている」シチュエーションの夢を、結構頻繁に見た時期がありました。

あるときは「高校の授業を、あと○回休んだら単位を落とすから留年だと言われる夢」というパターンもあります。

細部は少しずつ違うけれど、どの夢も「学校に通っていて、まだ進路がはっきりしていない」シチュエーションでとても困って焦っている内容です。

実際には、夢のとおりの経験はしていませんが笑、しかし、そのくらいの時期に、その後の進路や自分の方向性について考えることは、おそらく、同年代の人たちよりもずっと多かったと思います。

そのことを、誇張して夢で再体験している感覚でした。

成長が著しい時期に、過去の感情の解放が起こる。

皆さんにも、そうした夢を見た経験はあるのではないでしょうか。

こういう夢をよく見るのは、成長著しいとき、変化が大きい時期であることが多いです。

すっかり忘れていたような過去の記憶と、シチュエーションが似ていたり誇張されていたりの夢をみて、焦ったり、困ったり、感情が大きく動くことが、一定期間に頻繁に起こります。

なぜそうなるのか、理由としては、

人としての成長にともなって、心も成長して「動き」がでてきます。

過去の感情エネルギーのうち、固まって滞っていたものが動かされて、

表面化してきます。そのうちの一部を、夢の中に反映させて再体験、追体験をするのです。

固まって滞っていた古い感情が動き、それを再び(夢の中で)疑似体験することで、一種の「解放」がなされるのですね。

成長したぶん、過去とは違った受けとめができたり、過去の時点では気付かなかったことに気付いたりして、解放がおこっていきます。

つまり、感情を手放す作業を、夢をみることが担っているのです。

こうした夢の内容は、ピンチに陥るような内容が多いでしょう。

なぜなら、固まっている感情とは、自分が感じたくないもの(と、過去には思っていた)ものですから、楽しい内容の夢には・・・なりませんよね、笑。

なぜ、夢の中で、解放が行われるのか。

美しい夜空

夜に寝ているときには、たましいが、あちらの世界に戻っている状態になることは、スピリチュアルに関心をお持ちの方には、よく知られている知識ですよね。

そうした意識の状態とは、普段の意識と落差が大きくついています。

意識の波長が「持ち上がる」ような状態になるというか。

差がついている分だけ、緩んでいるとも言えます。そういう状態だからこそ、古い感情が動かされるのです。昼間の普段の意識よりも、寝ている間の意識のほうが、動きがつきやすいのでしょうね。

成長のあらわれなのだと、とらえていく。

夢の中のことは、現実の体験ではないとはいえ、何度も続くと、感情が大きく動かされるので疲れます。そして、忘れていたこと、忘れようとしていたことを、表に引っぱり出される感覚になるので、イライラしたり、怒りがでてきたりすることも増えるかもしれません。

なぜ、こういうことが起こるのかと、不満になることもあるでしょう。

ですが、これは大きな成長の時期がなされているあらわれです。

次の段階にステップアップしていくときに、過去の不要なものをてばなすために起こるプロセスですから、「過去の感情にのまれないように」しましょう。

そういう夢ばかり見る時期を過ぎると、きっと「一皮むけた自分」がそこにいるでしょうから。

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