簡単にできることから、まずは行動に移していくといい。

たくさんの事柄を前にして、何から手をつけたらいいかわからないときには、「簡単におわること」「すぐできること」「時間が掛からないこと」から取り掛かり、まずはそのことをおわらせましょう。

複数のやるべき事柄がある場合に、何からやったらいいかという判断基準は、もちろん「大事なこと」「重要度の高いこと」「優先度の高いこと」です。

けれど、その判断の基準が、常に明確であるとは限りませんよね。どれが大事で、どれが優先度が高いかという答えをみつけるのは難しいものです。

なぜなら、ものごとの境目というのは常に曖昧で、「グラデーション」になっていることが多いからです。

優先度の判断がつくようになるためには、行動の回数を重ねていき、規則性やコツをみつけていくことが必要になります。そこまでいけば、無駄は自然と省かれていき、効率化もできるようになるでしょう。

しかし、経験値を増やすには時間がかかりますね。そうした規則性が、自分の中で構築されていくまでの、一時的な基準として、「早くおわることから、先に」するという方法もいいものです。

そうすると、「まず、スタートをする」というこの点が、楽になるからです。

ほんの少しの時間、5~6分あったら終わることを優先する。作業時間が1日あったら終わることから取り掛かり、一週間以上かかることは後にまわす。他人の判断が関連することよりも、自分ひとりで作業が完結することから先にやってしまう、というように。

そうすると、「スタートさせて、おわる」という区切りのついた行動が重ねられていきます。重ねた経験は、知恵となって、全般を底上げしてくれますから、時間とともに、自然にコツがつかめていき、以前よりずっと効率よくたくさんのことをこなしていけるようになるでしょう。

その段階になると「何から手をつけたらいいか?」と、迷ったりしなくなっている自分の変化にも、気づくことになるでしょう。

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