思考力が高すぎて、思考がとまらない人のバランスの取り方。

思考力が高い人は、いとも簡単に思考が「できてしまう」ため、次々にいろんなことが思い浮かび、今考えなくてもいいことに意識が向いてしまいます。

行動は、意識して止めることができますが、思考は、無意識でも行われてしまうことが多いため、思考が多すぎることを「止める」のは難しいものです。

中でも「他人と会話する機会があまり多くなく、自分の頭の中だけで思考めぐらせることが多い自己完結しているタイプ」は、思考が暴走してとまらなくなることがあります。

思考することも、エネルギーを使いますので疲弊します。思考が止まらない状態は、本人としてはとても大変で苦しいものなのです。

 得意なことは、過剰になりやすい。

自分にとって、慣れていて得意なことは、自然にできてしまうので油断していると「やりすぎ」になることがありますね。

思考が得意で、思考をする時間が(切れ間なく)長い人は、その進みを滞らせるものがないですから勢いがつき過ぎてしまいます。

思考が得意といっても、日々の中でどうしても必要な題材は、そうたくさんあるわけではないので、だんだんネタがなくなってきて、

そのうち考えなくてもよいことを考えてしまい、重要ではないが思い浮かんでしまうから考えこととなり・・・、というふうに、いつのまにか雑念に置き換わってしまうのです。

人と会話する機会が、切り換えとなる。

誰でも、多少の雑念はあって、それで気が散って集中できなくなることもあります。しかし、普段から他人と会話する機会がそこそこある人なら、雑念が止まらなくなって困るところまではいかないでしょう。

会話する際にも、もちろん思考はするでしょうけれども、自分の頭の中で内的な思考をめぐらせるのと、相手とやりとりをするための思考の仕方は違いますよね。

相手にわかるように、相手のペースで、というものを考慮することが、適度なペースダウンになってくれるからです。

つまり、自分だけのペースでどんどん思考が走ってしまわないように、

「人と関わる機会をもつこと」が有効だということです。

思考力が高いことは、素晴らしい性質のひとつですが、過剰になっては、自分のコンディションを下げてしまうことがあります。

思考力の高さは活かしつつも、それによって自分が消耗しないために、ある程度の人づきあいを心掛け、会話をすることでエネルギーを使っていくようにすると、適切な量のエネルギーが思考に向かい、バランスがとられることを助けます。

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