「母親と娘」の関係と、「父親と息子」との関係は、同じにはならない

一般に、女性同士の人間関係では、「横並び」や「共通点」が重要視されることが多いようです。お互いに、「○○が同じだね」「○○が似ているね」とか、「分かりあえるね」という共通点から仲良くなることがあります。

集団で行動をしたり、皆で一緒のことをしよう、とか、お揃いにしよう、などという付き合い方をするのは、女性特有の考え方です。 会社の同僚と友達づきあいをすることなども、女性がとる行動です。お休みの日に、一緒に買い物に出かけたりもしますよね。

一方、男性というのは、そういうことをあまりしません。休日に一緒にゴルフに出かけることがあるとしても、それは、仕事の延長上にある付き合いのようなものです。男性同士は、「縦の序列」になっていることが多く、女性のような横並びにはなりません。

それは、家族内でも同様で、女性同士は、横並びになることはあっても、男性同士は、横並びにはなりにくいものです。

母親と娘が、友達のような仲の良い間柄になることはあっても、父親と息子が、友達のような関係になっている、という例は、あまり聞いたことがありません。とても円満な関係で、問題は何もないとしても、友達のような横並びには、なりにくいのが男同士です。

「母親と娘」が、上手くいっている時の付き合い方と、「父親と息子」が上手くいっている時の付き合い方には、違いがあります。

母親の視点からみて、父親と息子が、あまり会話もなく、そっけない付き合い方しかしてない、ように思えても、それは、彼らの感覚では、上手くいっている、のかもしれず・・・、そのことだけで、「仲が悪い」とは、みなさないほうがいいでしょう。

自分と娘のような付き合いになっていなくても、ときに、言い合いになっていたとしても、それなりに納得の上で、お互いを思いあっていることもあるからです。

男性は、お互いにプライドがあるので、悩みごとを話し合うようなことはないかもしれませんが、それでも、お互いにとって、ちょっとそっけないくらいが、ちょうどよい距離感を保っていられて、心の底では信頼し合っていることもあるのです。

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