改善のための努力をしているのに、後退している気がするときには?

自分を高めるための、努力をしているのに、効果が見られないどころか、むしろ以前よりも後退しているかのように、感じられることがあると思います。

特定の感情が強くなったり、気分の上下の波があったり、調子もすぐれず、人間関係にも、以前にはなかったトラブルがでてくるなど、うまくいかないことが出てくる場合があります。

そうなるときには、主に二つの理由が考えられます。

ひとつは、「改善の対策として、取り入れている方法が合っていない」場合です。そうであれば、方法そのものを見直すことが必要です。

もうひとつは、「改善までのプロセスとして、一時的に(表面的には)後退しているかのような現象がおこる」場合です。よい状態へ転ずる過程でおこる、一時的な不調和のようなものです。

たとえば、普段運動していない人が、運動を始めたら、慣れるまでは筋肉痛になることも、思うように体が動かないこともあります。しかし、運動の習慣を取り入れて、馴染んでいけば、筋肉がつきますから、多少の負荷は平気になり、より激しい運動をしていけるようになります。

このような、「慣れるまでの、筋肉痛」のような現象が、一時的に起こっているために、自分に合う形で、ふさわしい努力をしているのに、表面的には、後退しているように思えてしまう、のかもしれません。

こちらのほうは、焦らずに、長い目でみていくことと、一部だけを抜き出して、良くなった悪くなった、という限定された判断をすることなく、全体をとらえていく視点を持つことが大切です。

どちらが該当するかは、少し時間をおいてみることで、客観視がしやすくなります。または、「この2つの原因は、どちらだろう」と、選択肢を準備して思考をすると、判断の基準がありますから自分で自分を客観視することもできやすいと思います。

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