話す側が、相手に「伝わりやすい説明」をする。

なぜか「その人にだけ」、こちらの言いたいことがうまくわかってもらえない、同じ説明をしている大多数の人にはちゃんと通じているのに、その人にだけ通じないことってありますよね。

皆に通じないならば、自分の説明の仕方に問題があると考えたほうがいいけれど、他の人には通じているなら、自分の説明のせいばかりではないことになります。

しかし、説明する側である自分のほうが、相手の理解力にあった説明を工夫していくほうが、効果的であり、何より「早い」です。

いろんな性質の特徴をもった人がいますから、読解力が弱い、文章や会話から意味をつかみとって解釈することが苦手であるとか、インプットされたものを、選り分けて整理していく作業がうまくできないという個性をもつ人はいます。

そういう場合は、起承転結で説明するのではなく、結から先に述べるようにして、「要点をしぼる表現」を心掛けるといいと思います。説明をきいて要点を抜き出す作業を、相手任せにせず、話し手側のほうが「あらかじめ要点をしぼった話し方にする」のです。

メインではないけれどもわかっていたほうが役立つから話しておこう、というような「プラスアルファ」は省くようにします。伝える量が多いと要点がわかりにくくなるので、そうした補足は「後から別の機会に」するといいでしょう。

メインの箇所と、そうでない箇所の「階層」をつけることを、話す側が少し手伝ってあげると、意思の疎通がスムーズにいく場合が多いものです。

コメント