お互いの世界を尊重しながら、支え合えるのが一番いい。

自分と違う、いろんな価値観の人と関わりながら生活をしていくということは、少なからずストレスが発生します。

いちいち説明しないと伝わらないとか、何でそちらの選択肢を選ぶかなぁとか、この価値が理解できないの?と思ったり、自分の働きが低く見積もられているように感じたり。

人との関わりはそういうことの連続です。

 

 それぞれの世界がある。

大人になってしばらく経てば、世の中が必ずしも自分の思いどおりにいかないことは、当然であり想定内です。だから、そのことにイライラはしなくても、「この方法をとったほうがうまくいくのに、なぜそうしないのだろう。なぜ必要性や価値がわからないのだろう」という類のことには、不愉快さや怒りがでやすいです。

なぜなら、「私が得をするために言っているのではないのに。あなたが得をすることができるのに」という気持ちが、相手がその動きをとることの期待感に上乗せされてしまうためです。

しかし、どんなに素晴らしい意見やアイデアであっても、「相手が生きている相手の世界の中」では、自分のそれは重視されないこともあれば、不必要になることも多々あるものです。

距離をとる、または、時間を置いてみる。

自分が得をしたいという欲から発生したアクションならば、自分を省みてその思いを収めることもできるけれど、「相手のために(思い込みでなく、事実として)なることなのに」という思いは、収めるのが難しく、そこから意識を離すことも難しいものだったりします。

しかし、自分に決定権のないことの、自分の領域のことではないという、「二重に、自分から遠いこと」にとらわれていても、そこから前に進めなくなります。

そういうときは、まず一時的にその人と(可能なら)物理的に距離をとってみるといいでしょう。会う回数を減らすとか、連絡をしばらく控えるとか。それが難しければ、心の距離をとるために、自分の意識を向けていく先を、新たに作ってしまうことです。

そうすると、お互いにクールダウンができて、相手を尊重することができたり、または、相手が(以前に伝えて、採用されなかった)自分の意見の価値を理解してくれるようになったりして、よい距離感が作られることも多いものです。

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