仕事だけに、一生懸命になる時期も、あっていい。

私たちは、生きるために仕事をしているのであって、仕事だけが生きる目的ではない、とはいえ、毎日の生活の中で、また自分の意識の中で、仕事が占める比率が高くなる時期があります。

とくに、社会に出たばかりの時期と、そこから少し時間がたって、仕事が分かってきて面白くなり、また周囲からも認められるようになる時期には、仕事に意識が向かう比率が高くなっていくでしょう。

私たちの人生の目的はたくさんありますから、仕事と、それ以外の要素との、バランスがとられていることがべストです。

けれど、そのような望ましいバランスというのは、ある程度の経験により余裕が生まれてこそ工夫できるものであり、最初から、うまく両方を扱うことはできません。

ベストのバランスに向かうまでのプロセスとして、「仕事に集中していき、仕事が生き方の中心となっていく」という時期は、あってもよいですし、そのほうが以降の人生に活かされることが多いものではないでしょうか。

けれど、仕事「だけ」に打ち込むことが、ふさわしい時期というのは、それほど長くない一時期であり、人生の長い時間を、仕事だけを中心に据えていくこともまた、不自然となります。

私たち人間は、常に成長という変化を遂げている存在ですから、仕事に対する比率も、そのときどきの、自分の立ち位置と、価値観の変化等に合わせて、変化させていくことが大切です。

 

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