カルマの法則とは、原因と結果が結びつくしくみのことです。
何かの行いが種となり、種が実っていくように、結果が作り出されていくというしくみが、この世には存在します。
何の原因もなく、いきなり結果が出現することはなく、原因があるからこそ結果が作られます。すべては見えない領域で繋がりがあります。
だからこそ、自分のあらわすひとつひとつの行いに、意識的になったり、考えてみたりすることが大事なのです。自分次第で、自分の人生という道を、実り多き道にしていくことも可能となります。
すべての事柄に、原因と結果の結びつきがある。
一般的にスピリチュアルに関心をもっている人でも、カルマという言葉を使うときや意識するときは「自分に不利益がおこったとき」がほとんどではないでしょうか。
そういうときにだけ「これは、過去のカルマのせい」と思ってしまえば、まるで懲罰のしくみのように受けとめてしまい、それ以上の(本来の意味での)解釈が広がることがなく、自分の中に固定されてしまいます。
確かに、不利益は不満が起こる場面のときに、「あーあ、なぜこうなったんだ」と過去を考えるため、カルマという言葉を意識することが多くなるのはわかります。けれども、カルマの法則は「すべての事柄に共通する、原因と結果が結びつくしくみ」です。
なぜこうなった、と考えたくなる状況のときも、そういうことはまったく気にならないときも、この世という次元にあらわれる「すべて」にカルマの法則が関連しています。
ですから、ひとつひとつの個別の事柄のみに、カルマという解釈を絡めてしまうとむしろわかりにくくなります。全体に関連する「しくみ」であるという前提をもって、そのうちの一部分をとらえていくなら、スピリチュアルな理解は深まっていくでしょう。
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