相談業やセラピーを仕事にするなら、自営業をすることになります。

相談にお答えするような、カウンセリングや、心理的もしくは、スピリチュアルなアプローチをするセラピーや、体や精神に働きかけるワークやリラクゼーションの仕事を、今後、やってみたい、というご相談をいただくことがあります。

それらの仕事をしてみたい人の中にも、ただなんとなくそう思っている人と、しっかりと強い意志で捉えている人がいて、比率としては、前者の方が多いかもしれません。

「それはつまり、自営業をしていく、ってことになりますね?」と確認すると、「・・・そこまで考えていなかった」と、お答えになる方が少なくないのです。

それらの仕事をするということは、自営業をスタートさせることと同時進行になります。セッションのスキルだけではない、別のセンスも必要になります。

相談業などのお仕事は、企業が雇ってくれるケースは、ごくごく一部だと思いますので、ほとんどの方は、その仕事につきたいのであれば、自分で開業する必要がでてきます。その点を、まず認識することが大事です。

相談やワークの技術だけでなく、自分は自営業がやれるか、という点も、考える必要の在る要素なのです。

ボディーケアや、リラクゼーションの仕事であれば、サロンに勤務する形態も可能ですが、それ以外であれば、自分で開業していかないと仕事を経験するチャンスが得られないと思います。

ですので、それらの仕事につくならば、ボディーケア等の一部を除き、雇われて働くという選択肢はほぼないので、自分で開業することが前提で、その上で、自宅サロン形式にするか、それとも、自宅とは別のところにサロンを構えるか、選択肢としては、その二択くらいになると思います。

その仕事につくための、技術や資質を持っている、というのは、専門職として仕事をする以上、言うまでもないことなので、ここでは触れません。

自分で開業する前提として、その仕事だけで生活していくならば、できることなら「仮に、お客さんがひとりも来ないとしても(つまり、収入が上がらないとしても)2~3ヶ月生活できるだけのお金を準備してからスタートするほうがいい」と、私は、この手のご相談をいただく方の全員におつたえしています。

開業すること自体は、自分がその気になれば出来ますから、難しくはありません。しかし、開業した後に、それを継続して維持していけるかが、とても難しいのです。

実際にやってみたら、お客さんの反応も、自分の労力の負担も、思っていたのと違った、というケースは少なくないでしょう。そうなったときに、金銭の余裕がまったくないと、開始したのはいいけれども、続けられない、という状況になることもあります。

何がどのように、思っていたのと違っているか、どこに負担が掛かるか、というのは、やってみないと分からないので、備えておけない要素です。が、その際に、少しのお金を準備しておけば、しばらくの間は、模索する余裕があります。

生活の手段としてのお金は、ご主人の給料で問題はなく、自分の収入で生活しなくてもいい、というケースならば、この限りではありません。しかし、生活の手段としての仕事とするならば、冷静な考え方に基づく準備をしていくのが現実的、といえるでしょう。

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