思うという行為も、エネルギーとしての作用があることは、スピリチュアルに関心をもっている方には、よく知られている知識であると思います。
ときどき、「いつも自分は否定的なことばかり考えてしまうので、この思考が自分の人生をうまくいかないようにしてしまうのでは」と、過剰に心配している方がいますが、結論からいうと、そんなに心配しなくても問題ないです。
なぜなら、思うことにも作用はあるとはいえ、思いの力「だけ」で、そんなにびっくりするような大きなことが展開するということではないからです。
物質次元では、行動の作用が大きいもの。
この世という物質社会においては、やはり、身体を使った行動や発言による作用がもっとも作用が大きくなります。
頭の中で、否定的なことを考えてしまって、否定的な思考エネルギーを放ったとしても、そのことだけで、自分によくないことが降りかかるとか、引き寄せられるということは考えにくいです。
この世においては、物理的な行動によるエネルギーの作用は大きいです。
思いのエネルギーよりも、行動のエネルギーのほうが、「現実という物質次元に近い波長」をもっていますから、そちらを優先させるような比率にもっていけばいいことですね。
肯定的な行動のエネルギーによって、否定的な思いのエネルギーを中和したり、弱めたりすることもできます。
それ単体でとらえるのではなく、全体の兼ね合いとして、バランスを考えていくといいです。
放った思いを凌駕するくらいの、行動をとっていけばいい。
「でも、実際に、否定的な思考をしてしまって、否定的な事柄ばかりふりかかってくる」というケースがあるとしたら、
その理由は、「否定的な思考をしているため」ではなく、「行動がたりないため」ではないでしょうか。
否定的な思考になりやすいのは、不安感が大きい人に多いです。そういう人は、もしもうまくいかなかったらと、心配しすぎて行動できないとか、行動する前にしっかり考えることで自分を安心させようとするので、思考に費やす時間が多くなります。
思考をすることに、自分の気力というエネルギーをたくさん使えば、行動へのそれが減ってしまいますからね。
行動のボリュームがたりていないために、全体のバランスがとらえていなければ、つり合わないところに何らかの不調和はうまれやすくなります。
行動することで、いろいろなことを中和したり、推し進めたり、バランスをとったりできます。
思いも大事ではありますが、この世で、物事がなされるためには、行動という動きによる作用が大きいのです。現実的な考え方が大事です。
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