人の性格、気質などは、たましいの領域から、先天的に生まれ持ってくるものと、この世に生まれてから後に、後天的に身につくものとの、両方が関連してつくられていきます。
このしくみから考えると、その人の得意な範囲、関心がわく対象なども、ある程度は、生まれ持ったものが関連していく(生まれた時点で決まっている)といえます。
得意なこと、関心がわくことを、「とても幅広く備えてきている人」は、何をやってもある程度はできてしまうという、器用さをもっています。
そのため、「まったくできないことは少なく、何にでも合わせていける」というメリットはありますが、「これだ!というひとつを見つけにくい」というデメリットもあります。
贅沢な悩みのようですけれども、こういう性質の備わり方ゆえの迷い、というものがあるのです。
何をやったらいいのかわからないとか、これは自分のやるべきことなのだろうか、もっと別の何かがあるのではと、考え過ぎたり、決められないという悩みをもってしまうことが多くなります。
この状況を、別の言い方であらわすなら、「いろいろできるのに、たったひとつを決めようとするから、決めかねるという迷いになる」とも言えますよね。
ならば、迷いの解消のためには、「無理にひとつに決めない」ことで、迷いそのものがなくなります。
器用さ、幅広さをいかして、ひとつに決めずに複数のことをするとか、メインとサブをわけたり、優先度をしっかりつけながら両立させるという動き方を、探ってみてはどうでしょう。
そのほうが、労力は増えるし、管理の手間も増えるとしても、迷わなくてすむので、スムーズな動きになり、自分らしさをいかしやすい場合も結構多いものですよ。
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