スピリチュアルと、スピリチュアリズムは、何が違う?

スピリチュアルという言葉は、ここ十数年で広く知られるようになり、関心をもつ方も増えてきて、わりと一般的になりました。

スピリチュアルについて関心を深めていくと、「スピリチュアリズム」という表現が使われている書籍や資料に出会うこともあるでしょう。

しかしこの言葉は、具体的にどのような範囲のことを示すものなのか、わかるようでわかりにくい(と私自身も思う)ので、

まずは、根幹のところにポイントを絞って説明してみます。

光につつまれて考える少女

スピリチュアルとは「霊的であること」「霊的、精神的な要素」「霊的な事柄」などのとても広い意味をもつ言葉です。このことは、スピリチュアルに関心をもつ方には難しくない解釈ですよね。

では、スピリチュアリズムとは何か。

書籍などの記載を読んでも、「日本では心霊主義と訳されていて・・・云々」とか「物質世界だけにとどまらない、霊的世界があることを前提とした○○○が・・・」という説明は、わかるような?そうでないような?となりますよね。

とっても簡単に根幹のポイントを抜き出すと、

スピリチュアリズムとは、心霊研究にもとづいた、スピリチュアルなしくみや考え方のことです。

ここが、スピリチュアリズムを語る上で、基本となるところだと思います。

近代スピリチュアリズムは、160年以上前に、欧米でスタートし発展してきたものです。はじまりとされるできごとは、検索すればいくらでもでてくるので改めての記載はしませんが、おそらくこのブログをご覧になる方もご存じでしょう。その件は、当時は大きなニュースになったそうです。

当時の欧米で、そうした霊的な事象に関心をもった方の中には、学者、研究者、文化人などの知識階級の方が多かったそうで、そのことも手伝って、

霊媒を使った実験が行われ、霊との交信をしたとされる内容が(事実であるか否かも含めて)研究されていき、

霊から伝えられたとされることや、しくみとしてわかってきたことなどが体系化されていき、この体系化された思想、霊的なしくみの解釈を「スピリチュアリズム」と呼ぶようになります。

ランタンをもつ女性

まだ歴史は浅いとはいえ、160年以上前からの研究の蓄積があり、その上にスピリチュアリズムという言葉が存在しているのですね。

今の時代はさらに広がりや発展があり、必ずしも当時の解釈の踏襲となることばかりではないでしょうが、

当時からの長い時間をかけた研究に敬意をもち、それらを大事にとらえる解釈をしている人は、とても広い意味をもつ、スピリチュアルという言葉とわけて、スピリチュアリズムというこの言葉を、好んで使うケースが多いように思います。

こういう背景もあり、スピリチュアリズムにもとづくリーディングセッションをしている霊媒は、「メッセージの送り主である霊が、どのような存在かを示す」とか、「たくさんの事前情報をいただかないことで、霊的な世界があることを証明する」等のスタイルで行うケースが多いようです。

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