こちらの記事でも書いたとおり、今世で出会う人は(すれ違う程度の、浅い関わりも含めてとらえるならば)前世のどこかでも関わりがあるケースが多いです。
前世のどこかで出会ったたましい同士が、シチュエーションを変えて、今世でも再び出会うようになっているしくみは、改めて考えてみれば不思議ですよね。
前世での関係がとても浅い場合は、今世での出会いにも特に印象はないかもしれません。ですが、前世で親しい関係だった場合は、今世での出会いの段階から「知っている印象」「なじんでいる感覚」が生じることが多いです。
今回の記事は「前世ではとても親しい関係で、今世ではそこまで距離が近くはない関係」として出会ったときの、特徴的な感情の動きの一例を解説してみます。
たとえば、前世では「家族」「親戚」という近い関係、今世では「ある一時期を一緒にすごす友人」として出会うとします。
たましい同士がよく知っている間柄なので、初対面から親しみがわきます。
そして、ある程度の時間が経過して親しくなると「相手の世話を焼きたくなる」「相手がもっとうまくいくように力を貸したくなる」という感情が、自然にでてくることがあります。
そこまで自分が心配する立場ではないのに、できることは力を貸してあげたと思ったり、自分のことより相手が成功してほしいと思ったり。
好意というよりは、身内への「情」のような感覚で、相手に対しての思い入れがわいてくるのです。そして、相手もまた、そのことを自然に受け入れて、関係がつくられていくのが不思議なところです。
さほど距離が近くない相手に時間と労力をとられることは、普通なら負担でしょうけれど「前世の身内」に対する「情」から、さほど負担には感じません。
相手のほうも、そこまで距離が近いわけではない相手から、あれこれしてもらったら、普通なら、恐縮してしまうか、または、裏の目的があるのではと警戒するかのどちらかだと思いますが、「前世の身内」に対する親近感と安心感があるので、あまり気にならないのでしょう。
これまでの人生を思い返してみると、そういえばあの人との関係はそういう雰囲気があったなと思い当たる相手が、何人かいるのではないでしょうか。こういうときの「思い当たる」は、だいたい「自分が一方的に力を貸した側」ですけれど笑、そこにさほど不満はない思い出となっていることも、不思議だったりしますね。
コメント
初対面から親近感がわく方はいますね(^^)
どんな話をしても不思議なほど噛み合います。
逆に、話をする前の雰囲気から何となく合わないと思う方もいます。
案の定、会話は噛み合いません。
こういった場合は前世で全く接点がなかったか、逆に身近にいたのに印象が悪くなるような関係だったという可能性はあるのでしょうか。。。
Mさま
この記事は「前世での関係性が、今世での関係性に影響することがある」という一例を解説したものであり、
すべての人間関係に、前世の関係性が当てはまるとは限らないですよ。
人間関係は、
・前世が影響している場合もあれば、
・前世以外の理由でそうなっている場合もあるでしょうから、
おたずねいただいてるケースは「どちらともいえない」「ひとくくりにはできない」ですね。