先日の過去記事で、いい人間関係をつくるには「嫌われないように」するよりも、「好かれるように」という考え方が長い目でみてふさわしいという内容をお伝えしました。否定から入るよりも、肯定から入るほうが適しているということです。
しかし「自分を否定している人」が、改善をはかる場合は逆で「肯定できるようにする」より、先に「否定するのをやめる」という考え方のほうが適していますね。より根本的な解決につながるのはこの順番です。
なぜなら「自分がダメだと思っている」感覚を残したままで肯定しようとしても、無理にこじつけた解釈となり「否定ごと肯定してしまう」場合が多いからです。
そうなると、ほぼうまくいかないので「ほらやっぱりうまくいかない、自分はダメなんだ」と一周回って元に戻る・・・どころか、「否定の肯定がますます強化」されてしまうというカオスになります(>_<)。
自分の否定にとりくむときは、無理矢理なポジティブシンキングではなく、その思い込みを手放すという方向で考えていくことが大事です。
まずは、自分の中にある「自分を否定しているキラーフレーズ」をみつけます。「自分はどうせ○○でいるしかない」とか「自分は○○に値しない」というような、
否定していることを如実にあらわすフレーズを、自分の内から見つけ出してみてください。または抽象的な思いを、文章化して具体的にしてみてください。
そうして文章化したものを何回も眺めたり考えたりしていくうちに(内側にあるものを外側に出して、客観視する作業です)、
この否定している内容は「当たっていなくもないが、ずいぶんと大袈裟な決めつけではないのか」という感覚にだんだんとなっていけると思います。
そうして、大袈裟な扱いのものが自分の中で少しずつ軽くなっていき、そこまで重いものではなくなっていくと、自然とそれを「手放す」ことができます。
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