前世の経験から、自分の否定や過小評価がつくられていることもあります。

自分を否定したり、過小評価したりする思考のクセは、今世の経験からつくられるものだけでなく、前世の経験による「不安」を持ち越しているケースも結構あるようです。

黒い天使の羽根をつけた女性

たとえば、前世で、目立ちすぎて妬まれたり、きちんと理解されずに窮地に立たされたりした経験があると、今回の人生でも(時代も立場も違うのに)同じことに気をつけて自分を守ろうとして、できないフリをして安全圏にいようとしたり、無難な範囲でまとまろうとしたりを”無意識で”してしまうことがあります。

そうした行動が「普通」になっていくと、できない自分、無難に安心する自分が「本当の自分だと思い込んで」しまい、過小評価に結びつきます。

今世なら、多少のいろいろがあっても、その後に十分に挽回が可能で、誤解をとくことも、もっと活躍して突き抜けることもできますが、

前世の時代では、身分や立場が決まっていて、正当な主張が通るとも限らず、そのときの力関係でものごとが決着することもあったでしょうから、その経験からのインパクトは大きくなってしまうのでしょう。

セッションの中で、自分の否定や過小評価を手放すことにとりくんで表面から掘り進めていくと、根本は前世にも関連してくるというケースがここ最近ではいくつか見られます。

そうした前世をもつ人が、今世で、この時代の日本に生まれているのは、

生活のしくみが確立され、安心で安全な環境の中で過ごすことで(世界的にみてこれほどの安全な場所はそうはありませんから)、そうした認識のこじれを整えて自分をさらに成長させていくことが、たましいの課題に含まれているからだと思います。

その人にふさわしい時代や国を「選んで生まれてくる」といわれますが、本当にその通りで、こうした「前世からの思考のくせを手放す」には最適な環境で私たちは学んでいることになりますね。

前世から持ち越したものでも、今世でつくられたものでも「否定を改善する方法は同じ」で、それらが「ある」ことに気づいて「手放す」という、シンプルな作業の繰り返しです。

結局は、自分が「手の中に握っていることからのあらわれ」なので、緩めて手放すことで改善がなされるのです。こう文章でかくと簡単なようでも、握っているのが普通になっている状態から緩めるのは不安になるし抵抗感もでるしで、なかなか難しい(>_<)です。

それでも、少しずつとりくんでいくと、無難に内向きになろうとしていたエネルギーが外に向かってまわりだし、自分自身が変わり、人生が変わることを実感できるようになります。

コメント

  1. まりりん より:

    いつもありがとうございます。

    前世から・・・きっとあると思います。私は西洋占星術を学んでいますが、悲観的で自己否定しやすいチャートの人や、楽観的で自己肯定型の人等 ホロスコープ(持って生まれた星の配置)である程度分かります。

    という事は、自分で否定的な部分を手放せると、生まれ持った性質(ホロスコープの影響)を越える事が出来ると言う事でしょうか⁉️

    • リカコ リカコ より:

      まりりん様

      人の性質は、この世に生まれた時点でゼロから作られるものではなく「たましいの領域から持ち越す」ものがあるという、スピチュアリズムの解釈を前提としてこの記事に記載したような見解を私はもっています。私は、西洋占星術やホロスコープの知識はないので、そちらを元にした解釈については何ともいえないところです。

      一般論として、生まれ持った性質については「変えられるところ」と「変えられないところ」があると考えます。前者の範囲において、否定を手放せば(または、否定を手放すことに限らず、必要に応じた働きかけをすれば)変えられる部分は出てくると思います。

      しかし「ホロスコープの影響」と限定した解釈は、私にはわかりませんので、そちらに対する回答は控えさせていただきます。