自分をいかすためには、自分について知ることが必要です。
どんな場面でも、無意識でも、自分らしさはあらわれていくものですが、自分について認識しているほうが、「意図的に、その要素をあらわすことができる」という、優位性がでてきます。
知っているほどに「意図していかすという、使い分けや工夫ができる」ことになります。
たとえば、「自分は、同性の集まりの中で目立つタイプなので、主導権を得やすいようだ」とわかっておくと、活躍にふさわしい集まりを選んで参加することができますよね。さらには、どんな意見を言って役立てたらいいだろうかと、先を見越した準備などもできます。
「自分のいかしやすさを、知っておく」ことは、「こんな場面で、こうすればいい」というマニュアルを手にしているようなものなので、気持ちの上で余裕ができます。
そうなると普段の姿勢や言動にも、余裕があらわれて、他者に与える印象が柔らかいものとなります。
誰もが、「自分を、否定されたくない」と思っています。固い印象の人と、柔らかい印象の人がいれば、後者のほうに引き寄せられます。他者が自分に対して、好感をいだいたり、好意的に接してくれるようになります。
また、自分の側からしても、余裕をもつと許容範囲が広くなります。
余裕がないときは、相手を警戒してしまいます。
余裕をもつことで、それまで対象外と思っていた人が、対象内の範囲に入ってきたり、理解不能だと思っていた相手が、理解可能になっていったりして、
「自分に引きあう人の幅が、以前よりも広がっていく」ようになります。
自分を知り、自分をいかすことで、余裕がうまれていき、
余裕が許容範囲を広げ、
引きあう人間関係が、変わっていきます。
それまでよりずっと、広く豊かな関係を、安心の上に築きあげることができるようになります。
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