せっかく「積み上げたものを途中で壊してしまう」タイプの人がいます。
「中途半端な状態にいる自分に、我慢がならなく、白黒決めないと気が済まない人」や、「最終的な結果だけでなく、プロセスにおいても、自分が描いた理想像から外れたくないスマートなものを好む性格の人」はそういうところを持ち合わせています。
「きちんと出来上らないのなら、いっそゼロにしてしまったほうがいい」というような考え方をします。
それでも、本人としては、中途半端であいまいな状態にいるよりは気持ちに区切りがついて、すっきりするのかもしれませんが、しかし、そういう考え方は「成し遂げる」ことを難しくしてしまいますよね。
中途半端の状態にあるのがイヤだからと、壊してしまっていることにより、自分の人生全体が、あいまいになっていること、そして何より、その状態を招いているのは自分の考え方と行動によるものであることを認識していく必要がありす。
最初に思ったほどの成果につながらないと、途中の段階でわかったとしても、諦めずに続けていけば、別の形で応用できたり、別の用途に転用できる場合もあります。
中途半端がいやだからと、それらの可能性もすべてゼロにしてしまうことは、大きな損失であり、せっかくの資質や経験の使い道を自分で制限してしまっているようなものではないでしょうか。
そういう考え方をするタイプの人は、理想が高く美意識が優れていたりして、自分に課す基準が高いからこそであり、その感性自体は素晴らしいものだと思うのです。
その感性を、「壊す」ことに使わずに、形を変えて「活かす」「応用する」ように使うことはできないか。
せっかく積み上げたものを「壊す」前に、工夫して応用するという考え方を意図的に行ってみてください。
今までと違う世界が広がっていくと思います。
コメント
ハッとさせられたので、投稿しました。
ここのところ職場で、事務処理の見直しが行われていて、
上司やそれに関わる人たちがそれぞれ好き放題発言するのでその度に振り回されるのがかなりストレスでした。
私はベテランポジションですがこの件に関しては手に負えず、
そろそろ潮時かなと思ってましたが。。
そんな時に、新しく買い替えたスマホのチャームが一日もたずに取れてしまい、
その1週間後に、電車の前に立っていた人が
物を落として座っていた私のスマホに直撃、
保護シートにヒビが入りました。
理不尽な目に遭って悔しい思いをしましたが、
よく考えるとチャームが無い方が使いやすい、
保護シートは端っこにヒビが入ったので
使えると言えば使えるで、
ベストな状態とは言えないけど、
ポンコツなりになんとかなりそうです。
そして、この記事を拝見して、
仕事も無理にあるべき姿に正そうとしなくても
良いんだな、と思いました。
長くなってしまい、すみません
明太子さま
今の時代は、変化の流れがとても速いので、仕事上での「最適化」も常に行っていないと、
すぐに実状とあわなくなったりして、大変になっていきますね。
上司とかの実務に直接ふれていない立場の人は、その実際のところの感覚がわからなかったり、
逆に、直接関わるだけの立場の人は、その作業だけではない「その他も含めた全体」を意識していなかったり、
立場がかわると、その立場からの見方が「いろいろ」ということなのかなと思います。
現時点での最適、最善というものは、何かしら存在するとしても、
また変化の流れの中で、それは移り変わっていってしまうので、
どの時点で、何を採用していくのがいいのか、「しくみを作る」ことは本当に難しいものですよね。
構って欲しいのでコメントします笑
このコラムを読んで、今仕事をやめることになった自分を見つめなをしました。今回仕事をやめる理由になったのは、自分と上司の関係性が悪いのと、キャパシティーを超えた仕事量が自分を蝕んできていたためです。
また、本来自分がやりたいことと違っていたからです。
これじゃだめだと、かなり強引に退職に持って行きました。
この決断自体は間違ってなかったと思います。
自分を守るためには綺麗事では済まされないと考えました。
いろんな方に迷惑がかかってます。
仕事をしていく上で
いろんな人に迷惑をかけたことを感じます。そんな自分を認められないところから始まったんだなぁと感じました。
次に目指す職業は、自分のやりたいことです。また壊してしまう自分と向き合うことになるのが大変怖いです。
失礼します。
しんじ様
この記事は、壊してしまうと、それ以前に戻ることが(仕事の場合は特に)難しいので、一応、その前にじっくり考えてみるといいという主旨で書いているものなので、
お仕事について、既に決断をしたことについては(深く考えた上でのことでしょうから)、
未来に向かう新たな道をつくりあげていくことに、気持ちを切り換えて進んでいくのがいいと思います。
ありがとうございます。前向きに進みます。
温かい言葉に助けられました。