勘が鋭くて気が利くタイプの人は、「相手はきっと、こうして欲しいのだろうな、このようなことを求めているのだろうな」、と察することができます。
そのため、いつも相手に感謝される行動がとれる・・・とはならずに、逆に、トラブルになることがあります。
なぜなら、相手に聞かなくても分かるので、察して先回りをするというスピーディーな行動を「相手が望んでいない場合がある」ためです。
たとえば、「リンゴとみかんのうち、この人はいつもリンゴだから、今回もリンゴがいいよね」と判断して出した場合、実際にリンゴを好んでいる相手が「確認されずに、勝手な判断をされた!」と腹を立ててしまう場合があるのです。
確認したとしても、答えはリンゴであり変わらないのに、気を利かせてもうほが楽に思えるけれども、手間をかけて確認してもらうことで「自分が尊重されている、と安心して気分がよくなる」タイプの人もいる、ということです。
世の中には、いろんなタイプの人がいます。「言わなくても、過去の好みを覚えていてくれるなんて、気が利くなあ!」と思う人もいれば、「一応確認してくれればいいのに、その手間を省くとは、自分を軽視しているからに違いない!」と思う人もいるかもしれません。
何をありがたいと思うか、自分のために気を利かせてくれていると受け取るかには個人差があります。
普段の行動は、相手のことばかり考えて動いているわけではないので、そこまで気にしなくていいとしても、
「相手のために気を利かす」状況においては、「相手のため」という目的がはっきりしているのですから、「相手はそれをどう受け取るタイプか」というところまで、もう一歩踏み込んで考えると、気が利くという長所をよりいかすことができるでしょう。
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