家の問題、家族の問題は、多くの人が抱えているもの。

家族関係がスムーズでないというような、何らかの「問題」を抱えていて、それを知られたくない、または触れられたくないために、友だち付き合いや恋愛などの、深い人間関係を作ることに躊躇がある、というご相談をいただくことがあります。

しかし、そういうことは、誰にとっても「言いにくいこと」なので、あまり話題に上らないだけで、全体のうちの決して少なくない人が、何かしらの「家族に関連する問題」を抱えているのではないかと、いろんな方のお話を聞く経験上、そのように思います。

だれにとっても、生きるということは、簡単ではありません。

言葉では表せないくらいの、いろんなことが起こるのが人生です。

ひとつの傷もつかずに生きることはできず、いろんな問題が起こるものであることを、「大人」ならば皆、知っています。

なぜなら、自分自身がそうだから。

ならば、他の人もそうだろうという、想像力を働かせることができますからね。

ということは、どうしても「そのこと」を言わなければいけない場面が、仮にやってきたとしても、なんとかなるものではないでしょうか。

「そのこと」に触れないことを優先させて、本当は得たいと思っている人間関係を避けてしまっては、本来ならば広い可能性があるはずの自分の世界を、狭くしてしまいます。

そして、このようにも考えてみてください。

誰にとっても、そんなに簡単ではない「人生」という旅路において、ほとんどの事柄は「乗り越えられる、何とかなること」です。

自分が、大問題だと思っているそれは、他人も同じようなことを抱えている、皆がもっているものであるとわかれば、構えなくてすむようになります。

皆、いろいろあります。

それでも皆、前を向いて、進んでいますから。

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