妹弟と、長子である自分との育て方の差は、親の「慣れ」の差。

上の子と、下の子の年が離れている場合、母親は、下の子に対して、「まるで孫のような感覚のかわいさ」を覚えて、その子にたくさん手を掛けてしまい、上の子が不公平感を覚えてしまうことがあります。

「孫のようなかわいさ」というのは、言い換えると、「無責任にかわいがることができる」という意味です。

親や子に対して責任があるから、いくらかわいくても、その思いだけになることはできないですが、祖父母はそうした責任から解放された立場で、かわいさを堪能することができます。

下の子の年齢が離れていると、母親は、孫のような感覚で、その子を見てしまうことがあるようなのですね。

特に、上が女の子で、年齢があいて、下が男の子の場合は、女の子の成長の早さと、男の子の遅さによって、実際の年齢以上に開きがあるように感じられて、「孫のよう」な感覚でのかわいさが大きく感じられるのでしょう。

上の子の子育てでは何もわからず苦労いっぱいで、かわいさを味わう余裕もなくて夢中でも、年の離れた下の子がいるという時期になれば、上の子にも手が掛からなくなるのと、経験によって、子どもをかわいいと思える余裕も出てきます。

このようなケースの上の子は、「(下の子だけがかわいがられて)自分は、親に愛されていない」と誤解していることがありますが、そうではないのです。

むしろそういうケースの親の側は、「長子の子育てに、最も慎重に、たくさん手を掛けて大事にした」と思っていたりするものです。ただ、わからないために、余裕がなかっただけなのです。

生まれる順番も、自分が生まれてくるときに、学びにあう状況を「自ら、選んで」生まれてきています。 それぞれ個性も状況も違うのだから、「まったく同じ」にならないのは当たり前。

上の子には(その状況からしか学べない)上の子の学びがあり、下の子にも下の子の学びがあることを理解していけば、不公平感は薄れていくのではないでしょうか。

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