今回の内容は、たとえば、5つの選択肢の中から、それらをすべてやるとして、まずは何からスタートしたらいいか、「最初のひとつ」を決めるための考え方です。
①おわりの早いもの
それぞれ、達成までのめやすを比べてみます。
Aは達成までひと月くらい、Bは動き出せばすぐおわる、Cは掛かる期間がまったくわからない、・・・という期間をくらべて、「すぐにおわること」「期間が短いこと」を優先します。
そうして、抱えている選択肢を減らしていく、という方法です。
この方法は、「スタートは得意だが、おわりまで頑張るのが苦手」な人にあっています。
おわりまで頑張れない人の取り組みとして、逆じゃないの?それなら、長く掛かるほうを先にスタートしておいたほうが有利ではないの?と思うかもしれませんが、
おわりきるのが苦手な人は、だいたい、集中力の持続が短いということですから、最初のひとつは短いほうが、勢いをつける意味で楽なのです。
②準備までが、短いもの
それぞれ、スタートするまでに、どのくらいの準備が必要なのかを比べてみます。
Aは、材料を集める手間がかなり多い。Bは、参加者の都合をきいてみないと、いつから動けるかわからない。Cは、以前にも経験があるので道具はそろっているので、特に準備はいらない。という状況であれば、
準備の「手間が少ない」こと、準備までの「期間が短い」ことを、優先していきます。
この方法は、「スタートが苦手で、動き出せば続けていける」人にあっています。
スタートが苦手な人は、慎重な性格で、あれもこれも準備しておくほうがいいだろうと頭で考え過ぎてしまうので、最初のひとつは、準備がいらないことを選んで、動きに勢いをつけていきます。
自分の苦手要素を、カバーする動き方
どちらの方法にも共通している点は、それぞれ「苦手な要素との関わりが、短くなるように」という動き方です。
①は、おわりきるのが苦手なので、おわりまでが短いように、
②は、スタートが苦手なので、準備が短いように、
という、実はとてもシンプルな規則性です。
「自分の苦手」を見極めて、得意をいかすために、苦手との関わりを短くすることで、効率よく動いていくことができると思います。
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