多くの人は、自分の可能性に気づいていない状態です。
なぜなら、自分について知ることはとても難しいものだからです。
自分について知る機会を与えてくれて、可能性に気づかせてくれるのは、自分と違う個性をもつ「他人との関わり」です。
人間関係を通してわかることは多い。
自分について知るため、可能性について知るために、もっとも効果的となるのは人間関係の中に身を置くことです。
そうすると相手と自分との比較から「この点は自分が優れているようだ。逆にこの点は相手のほうが優れていて自分はまだまだ未熟だな」というように、違いから自分を知ることができます。
いくつもの人間関係があるなら、その関係ごとで自分の立ち位置が変わり「違う一面が引き出される」ことになり、新たな自分に気づくこともできるでしょう。
ときには、相手が「あなたはこういうことができる人ですね」「あなたのこの点は素晴らしいですね」と、相手の目線からわかることを伝えてくれることもあるでしょう。
人間関係とは「相手との違いから、自分で自分について知る」ことができるうえに、「自分とは違う視点の相手から、自分について語ってもらえる」こともあるという、大きな気づきを得られる機会なのです。
そして同時に、自分以外の人たちはどのように行動をして結果に結び付けているかを見せてくれているという「行動のしかたの見本」にもなってくれます。
気づきの輪郭を与えてくれる。
多くの人と関わりをもっていくほど、こうした行いが蓄積していくこととなります。自分について知ることが増えて、自分の中の新たな面が引き出されて、間接的に行動のしかたの見本も示してもらえたら、
それは「自分の可能性」という形をもたない認識しにくいものについて、
わかりやすく「輪郭」「ふちどり」を与えてもらっているに等しいですよね。
気づくのは、あくまでも「自分自身」です。
ですが、気づくための環境は「他人という存在がつくってくれる」のです。
コメント