当たり前だと思っていることは、今の時代の「幸せ」です。

先日、たまたまテレビをみていましたら、「泣ける歌」を特集していました。

私の中での、泣ける歌ランキング1位は、子供の頃から今になっても変わりません、「岸壁の母」です。同時に、「聞きたくない歌1位」でもあります。理由は、想像するとかわいそうすぎて、とても聞いていられないからです。

仮にこの歌がテレビやラジオで流れたら、即座にチャンネルを変えるくらいに、かわいそうで聞いていられません。

歌詞の内容は、第二次世界大戦後に、シベリア抑留から解放されて帰国してくる人達の、引き揚げ船が出ていて、息子の返りを待っているお母さんを描いた歌です。

引き揚げ船を迎えにいっても、自分の息子はいつまでも帰ってこなくて、それでももしかしたらという思いで、迎えに出る。10年経っても帰ってこないけれども、いつかその日がくるまで死にはしない、いつまでも待っている・・・という内容です。

歌詞には特定のモデルになった方がいるらしいのですが、おそらく、当時の日本には同様の母親がたくさんいただろうことは、容易に想像がつきます。

戦後という時代は、そんなに遠い昔のことではないはずなのに、私たちは、そんな苦しかった過去(の出来事や歴史や、教訓を)忘れ、豊かになるとともにワガママになって、

思い通りにならないから不幸だとか、もっとたくさん得たいとか、今のありがたさに感謝することもできなくなり、不満不平ばかりの世の中になっているのは、何だか嘆かわしい気がします。

ご主人や息子が、朝出掛けていき、決まった時間になったら毎日「ただいま」と言って帰ってくる、というのは実は幸せなことですよね。

10年経っても息子が帰ってこなくて、それでも待ち続けている人がいた時代は、そんなに大昔のことではないのです。

今、与えられている平和な環境に感謝する気持ちを、とてもシンプルにこの歌は教えてくれていると感じます。

・・・でも、私はとても聞いていられなので、じっくり歌詞を追って考えたことはなくて。この記事も、ものすごい早さで書き上げました(笑)。かわいそうすぎて、考えるのも苦しいので、中身があまり推敲できていなくて読みにくい記事になっているかもしれません。。。

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