日常で、考え事をするときには、「この件について考えよう」とはするけれど、「この件について、このように考えよう」などとは、改めて意識はしないものです。
ということは、「どのように考えるか」は、無意識に、「普段から使い慣れている思考パターンが当てはめられる」ということです。
誰にも、ついそう考えてしまう思考のクセというものがあります。
たとえば、思いどおりにならないときに「相手が、自分を理解しないせいだ」と相手のせいにしたり、「どうせ、努力しても通じないし」と、一回で簡単に諦めたり。
こうした思い込みで、自分の世界を狭くしてしまったり、人間関係を難しくしてしまうことは誰にもよくあることです。
実際のところは、ちょっとした変化をつければ簡単にうまくいくことだったり、何も変えなくても次の働きかけではうまくいくこともある(単にタイミングの問題だった等)のに、
いつもの思考パターンが、自分に制限を掛けてしまうのです。
つまり、うまくいかなくさせているのは、相手が理解しないせいではなく、努力しても通じないという世の中の風潮のせいでもなく、自分の受け止め方という、思考パターンの中に、理由がある(場合もある)ということです。
が、なかなか気がつかないのですよね、自分では。
なにしろ、それは意図してそうしようと考えているのではなく、無意識でそう考えてしまう、なってしまう反応だからです。
まずはここに気づくことが一歩目です。ここが難しいです。
ですが、「もしかして、これは自分の考え方なのか?」と気づくと、そこから先は、時間は掛かっても着実に変わっていくようになります。
気づくと、それだけで、エネルギーの振り分けが変わるからでしょうね。
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