一方的に頼みごとばかりしてきたり、時間にルーズだったりで、距離をおきたい人間関係があるとします。しかし、これまでの関係を考えると、距離をとるのもどうなのかと罪悪感がでたり、そのうち気づいてくれるかもと期待感があったりして、
そのままの関係を続けてしまうことが多いものですよね。
こうした状況は、相手が全面的に悪いという印象になりがちですが、自分にもいくらかの原因はあります。自分の側からも、人間関係の在り方を見つめなおしてみましょう。
こういう関係は、なんとなくそうなって、なんとなく続いてしまうものです。
相手は悪気なくそうしているのだとわかるし、利用しようとかの考えもなさそう(結果はそうなってしまっているが)だし。それなのに、指摘したり、距離をとったりしてしまえば、自分のほうが大人気ないことになるだろうかなどと考えると、
とりあえず現状維持になって、同じことが繰り返されていくのですよね。
そうなると、相手はそれでいいのだとますます思って、自分だけが負担を抱える関係がずっと続いてしまうことになります。
人生の中で、そういう経験をしてみることも勉強のうちで、役立つ部分もあるけれど、いつまでも、同じ相手から同じことを受けとめ続ける必要はないですから、
この状態はおかしいのではないか、いつまでもこの状態でいいのかと疑問がでてきたら、そのときが「考え時」であり「変え時」だと思います。
不満がでてきているという時点で、この関係内における「区切り線」をひく位置が、ずれているか、曖昧になっているということですから、
本来の、あるべき区切り線の位置を、考えてみることです。
すぐには相手への言動としてあらわすことはできなくても、まずは、自分の中でしっかりと考えて本来の線の位置を認識しておくことが、改善のための第一歩になります。
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