自分を否定していて、自分らしさを出していない状態では、人間関係が負担になります。自分らしさを出すことは、外へ向けた「押しだす力」にもなるのですが、それが十分になされていないと、外からの影響を引き受けすぎてしまうからです。
人と関わるたびに自分が引き受ける一方になるなら、人間関係を広げることには積極的になれませんよね。無意識で守りに入ってしまい、人間関係から得られるものが小さくなってしまいます。
これまで書いてきたように、自分を否定していることの一番の問題点とは「選択の場面で失敗しやすくなること」です。そして二番目にくるのがこの「人間関係からのいい影響が受けられなくなってしまう」ことだと思います。
否定を手放すと、人間関係が「楽しみ」になる
ある時点まで、自分への否定を抱えていた人が、それを手放すことができたとき、もっともわかりやすく変わるところは「新しい人間関係」への警戒感が薄れることです。
一番の問題である「選択の場面でうまくいく」ことは、改善できたことがすぐには自覚しにくいのですが、「人間関係への印象が変わること」は自分にも他人にもとてもわかりやすくあらわれます。
これまで人との関わりなんて、避けたいもので、億劫だったことが180度変わり「新しい刺激を得られることが楽しみ」になり、「次はどんな人と出会えるのかな?」なんて期待するようになるのです。
既存の関係ならともかく、新しい関係を増やすなんてとんでもない!そんな負担があることは考えたくもない!と思っていた人でも、自分とは違うエネルギーにふれる刺激が心地よくなるんですよね。ワクワクさせてくれたり、ドキドキさせてくれたり。新しい自分を知ることにもなるので面白くなってくるのです。
そういう姿勢でつくられる人間関係は、相手にも親しみやすさを感じさせるので、自分が相手から見られる印象もそれまでとはまったく変わります。より積極的に見られたり、よいところが伝わりやすくなったり、評価されるようになったり。好循環がつくられていくのです。
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