人間関係の繋がり方というのは、年代によってかわっていきます。
10代や20代前半くらいまでの若いうちは、あまりそういうことを意識する機会もないでしょうし、意識しなくても、自然と関係が作られていく機会が用意されていきます。そうした環境で、いろんなケースを経験することも人生の学びになります。
どんなことも経験が増えると、比較からわかることがでてきます。
比較ができないうちは、なかなか実際のところが把握できません。他人の表面だけの言動を、見わけることも難しいでしょうし、自分のほうも、好き嫌いという感情をあからさまにしてしまったり、そういういろいろがあるのが若さです。
そうして、適切でない判断をしたり、惑わされたり流されたり、ときに痛い目をみたりしながら、経験からわかることが増えてきて、人に対して求めるものが定まってきますし、何が大事かということも、自分の中で決まってくるようになります。
そうして人は大人になり、人間関係に求めるものも、だんだん変わっていきますし、自分の中で、こうありたいということが決まっていくようになります。
信頼の価値がわかるのが、大人の人間関係。
ある一定の年齢をこえたら、刺激だけではなく、損得でもない、信頼で結びついた関係をつくっていくことが大事になるのではないでしょうか。または、既に存在しているそうした関係に気づいて、大事にしていく、ということも必要ですね。
若いうちは、刺激のある新しいものが素晴らしいように思えて、安定している馴染んだものの価値を軽視してしまうことがあります。しかし、だんだんとわかってくるもいのです。
刺激を重視した関係は、お互いを高めていくことができて、若いうちは有意義です。しかし、そればかりになると虚しくなってきますし、疲れてもくるでしょう。
そういう関係も成長のためには必要だけれども、それだけになったら偏りますから、お互いの間に信頼という繋がりをつくっていける関係の価値を、意識していくことも大事なことではないでしょうか。
こういうことは、気づいた時点で、心掛けていくほうがいいです。なぜなら、年齢を重ねてから、信頼や信用で結びついた関係を得ようとしても、お互いに生活のパターンが出来上がってしまい、新たなものを獲得していくのは難しくなっていくものだからです。
しかし、どの年齢からでも繋がりを作っていくことは、自分次第で可能であり、遅すぎることはないですから、「気付いたそのとき」という機会を大事に、意識をしていきましょうということです。
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