「原因があって、結果がでる」「自分がしたことが、自分に返ることになる」という、この世のしくみを「カルマの法則」といいます。正しく理解するのはとても難しいのですが、これはスピリチュアリズムを理解する上での基本原則です。
カルマとは「行い」のこと。
「カルマ」とは、サンスクリット語で「行い」「行為」を意味する言葉ですので、それ自体が良いとか悪いとかの定義をつけられるものではありません。
しかし、一般的にカルマという表現をつかって説明をする場面では、悪いほうの意味に関連づけて使われることが多いため、カルマの法則そのものへの理解も、も、そちらに偏ってしまっているように思います。
カルマの法則=原因と結果の結び付き。
「自分がしたことが、自分に返る」とはいっても、それは「種をまけば実る」ことと同様の、事柄が展開する「しくみ」を説明したものであり、「自分が原因を作ったのだから、その責任をとるべきだ」とでもいうような罰を与えるためのしくみではありません。
もしも、そうした懲罰制度のようなとらえ方をしてしまう人がいるとしたら、それはカルマを、「=悪いこと」に結びつけてしまっているからと思われます。
カルマの法則とは、「原因と結果が結びつくしくみ」のことです。あらゆる事象(結果)には、必ず、原因となる何かが存在します。そして、結果としてでた事象もまた、別の事柄つながる原因となり、何かの形でさらなる結果を作り出します。
この世において物事が展開していく際には、この「カルマの法則」が根底に存在しています。
すべての行いが「原因」になり得る。
カルマとは、「行い」「行為」ですから、私たちがこの世でなす、行動や発言や思いのすべてが、(広義の意味でいえば)カルマとなります。つまりは、何らかの結果をつくる「種」になるということです。
悪いことをしたからカルマになる、というしくみではないのです。良いことも悪いことも、自分にその自覚があってもなくても、無意識にとった行いも「すべて」が、結果をつくる種になりますという「しくみ」が、カルマの法則です。
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