やる気にみちて勢いがついているときに、「やたらに、物を買いたくなる」ことがあります。といっても物欲が強くなるのとは違います。
物がほしいのではなく「買うという行為をしたくなる」「買い物という行動をとりたくなる」のです。
必要なものを適度に買うのはよいけれど、そうでないものまで勢いで「買いたく」なって「買ってしまう」のは困りますよね。
このケースに当てはまる理由ならば、原因と仕組みを理解した対処をすればバランスをとっていくことができます。
買い物は、取り掛かってすぐに結果が作られる。
やる気にみちて勢いがついているときに、なぜ買い物をしたくなるのか。
その理由としては「結果がとても簡単にでる行為」で、「取り掛かって、すぐに行動が完結する行為」だからです。
やる気にみちているときは、とにかくエネルギーを何かに注ぎたくなります。それが簡単に成される、わかりやすい行動が、「物を買うこと」なのです。
お金さえ出せば、品物がすぐに手にはいります。買うという行為は時間が掛かりません。
その時点ですぐに完結するので、「ひとつ行動をこなした」という達成感もあります。
こうした理由から、物がほしいわけではないのに、買うという行為をしたくなって、買いすぎてしまうという結果になるわけです。
意欲の注ぎ先を見つけるか、作ること。
やる気に満ちているということは、エネルギーが内からわいてくる状態です。その勢いが、買い物というわかりやすい行為に結びついているだけですので、
バランスをとるためには、「やる気のエネルギーの注ぎ先」を定めていけば,買物ばかりに意識が向かわなくなります。
逆にいえば、やる気にみちているのに、具体的に何をしたらいいかが曖昧になっているからこそ、それが買い物に向かってしまっているということです。
ですから、やる気を注ぐ対象を、見つけるか、作りましょう。
それが一番の解決作になります。
買いたい気持ちを我慢するとか、抑えるという一時的な対処法ではなくて、なぜそうなるのかという理由をつかんで、根本的な対処をしてしまうほうが、自分の人生を有意義にしていくことができます。
物欲でもなく、飽きっぽさでもない。
この状態に陥っているとき、ほとんどの人は「自分は、とても物欲が大きく、それなのに飽きっぽいので、すぐに買いたくなり、買ってすぐにいらなくなってしまう」という認識をもっています。
けれど、物がほしいのではなく、買いたいだけなのです。買うという行為をすることで、やる気の興奮を発散したいだけなのです。
ですから、買ってしまえば気持ちに区切りがついて、物はいらなくなる(というか、最初から必要性を感じているわけではない)ということです。
適切な目的をもって、達成感を得られるように。
物欲が大きいのではなく、飽きっぽいのでもなく、そもそも、買うという行為すらも、一時的にそう思っているだけで、
エネルギーを注いで達成感を得られることをしたいという、とても自然で、とても意欲的な思いに動かされているのです。
この大きな力を、適切に結びつけていく対象を見つけるとバランスはとられていきますから、不要なものを買ってしまうことは落ち着いていくようになります。
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