気が利く人と、気が利かない人が、同じような集団の中にいたら、当然のことながらいろんな場面で気が利く人が評価されたり認められたりします。
そうすると、気が利く人の言動で助けられる部分をありがたいと思いつつも、心のどこかでは、面白くない気持ちがでてくる人も中にはいるでしょう。
「あんたのせいで私が何もしないみたいじゃないの」とか「スタンドプレーはやめてほしい」とか、「良い子になって、そんなにも好かれたいわけ?」という気持ちを持つ人もいてもおかしくありませんよね。誰だって自分がかわいいのですから。
事実として「助かる」という気持ちがあっても、感情的な面では「不愉快」に思う人も、中にはいるのだということを覚えておきましょう。
頑張っているほど評価されるとは限らない、いろんな見方をされてしまうことがあるのが、人間関係のむずかしいところです。そして、そこをうまくやっていくことも学びのうちです。
自分だって立場が変われば、同じ思いを抱くこともあるかもしれません。
もし、自分よりもっと気が利く人がいて、何でも仕切ってさっさと作業を済ませてしまう場に居合わせたら、ちょっとバツが悪いような・・・気持ちになるのは想像に難くないですよね。
気を利かせて、その場をうまくやることが素晴らしいのは確かです。
しかし、そうして頑張ったことによって逆恨みされてしまっても、それもまた困りますよね。
その場だけの関係ならいいとしても、ずっと続く関係ならば(親戚、会社など)その後の自分が大変になります。
世の中には、いろいろな人がいます。
気を利かせるふるまいをして、自分に負担があるのに、さらにそれを恨まれないように配慮するという二重の負担があると、自分だけが損をしているような気持ちにもなりますが、
気が利く度合いが違う、複数の人の中で、うまくやっていくことも学のうちだととらえていき、相手をたてつつ、自分を守るという考え方も柔軟にとりいれましょう。
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