物が「たくさん」ほしい気持ちは、年齢とともに薄れていく。

先日、たまたまテレビをみていたら、出演者のタレントの方が「歳をとると、だんだん物が要らなくなってくるよね」という話をなさっていました。

確かに、そのとおりだなと思います。

若いころは、あれもほしい、これもあったらいいと、いろいろな物に関心がわきますし、所有欲も刺激されますが、

年齢とともに、得たい気持ちよりも、身軽になってすっきりしていたい気持ちのほうが大きくなっていくものかもしれませんね。

所有欲以外の、エネルギー的な関連からいえば、

年齢とともに「必要とするエネルギーの量と質が、変わってくる」という理由もあるように思います。

若い頃は、活力に満ちていますから、たくさんのエネルギーが「あるほどいい」という感覚になります。多少、質が低くても、自分と合っていなくても、質より量で、たくさんを必要とします。

いろいろなエネルギーをまきこんで、自分の力にして活用していくことができます。揃っていない、雑多なエネルギーでも役立つし、それで十分という感覚です。

だから、物が欲しくなります。

しかし、大人になれば、活力は下がってき、外からのエネルギーの量よりも、自分に合っている質が大事になってきます。

合わないエネルギーはむしろ、自分を疲れさせたり、分散させたりすることになって、多いことは必ずしも助けにならないという変化が生じます。

方向性の揃っているエネルギーの状態をつくっていき、それらをいかして自分らしさをあらわしていくという、力の使い方、力の掛け方がちょうどいいという感覚になると、

物は、たくさんはいらない、という気持ちへ変わっていくのだろうと思います。

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