「裏表がある」=気の利いた対応ができる、幅の広さがある。

態度や言動に「裏表がある」人とか、「本音と建前の差がある」人というふうに、文字で見ると、信用がおけないような気がしてしまい、あまりいいものを連想しないことが多いかもしれません。

けれど、実際のところ、こうした「本音と建前の差がある人」は、とても気が利いて、他人に配慮することが上手な人が多いです。

なぜなら、両者の差がついているということは、使い分けられるということなので、その分、対応可能な「幅の広さ」があることになります。

それに、本音ではない対応が悪い・・・ってことではないですからね。公的な場面ではむしろ、そのほうがふさわしいこともあるでしょう。

裏表がない人、建前と本音の差が少ない人は、わかりやすくて素直な人が多いけれども、「相手は、言葉ではこう言っているけれど、本音は違うのかもね」というような配慮が、苦手になりやすいです。その人自身の中に、本音ではない発言をする想定がないからです。

裏表がない人のほうが、一般的には好感をもって受けとめられることが多いけれど、その差があることが柔軟で気の利いた対応に繋がっている場合も多々あるので、

どちらが上とか下とかではなく、それぞれに良いところがあると認めていけばいいと思います。

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