プラスを生み出していく、という意識と行動。

自分の至らないところをもっと高めよう、ふさわしくないことを改めようと、「問題を解決すること」に対して、あまりに一生懸命になると、よいところが伸びずに停滞してしまうことがあります。

「マイナスの改善の取り組みを、すればするほどプラスに繋がるハズ」という思い込みをもっていないか、ときどきご自分の思いや姿勢を見つめ直してみてください。

マイナスを直すことも適度であれば素晴らしいことです。ですがやり過ぎても、プラスを生み出すための時間や労力までも、マイナス改善に費やしてしまうことになり、ものごとが前進していかないのです。

たとえば、製造業の会社があるとして、「クレーム対応をもっとしっかりやろう」という取り組みは素晴らしいことですよね。商品を買う側からしても「良心的で信頼が置ける姿勢だね」と好印象になります。

ですが、クレーム対応に力をいれればいれるほど、会社の業績が上がるわけではないのは説明するまでもないことです。「クレーム対応」というフォローアップと、「商品の製造」というメインの業務とは、それぞれ別の事柄です。

商品の製造がしっかりしていてこそ、フォロー体制の強化がいかされるのであり、一方だけに力をいれても、ものごとが動いていかなくなります。メインの製造業務があってこその、顧客対法などのフォローですから。

ものごとはだいたい、マイナスとプラスはひとつになっていて、マイナス改善にばかり取り組みすぎすると、マイナスが減るかわりにプラスも伸びなくなります。適度なら効果的でも過度になれば、何事もバランスが乱れます。

問題があるなら、その改善や解決も大切ですが、そこばかりこだわっても、ものごとは停滞してしまうこともあり、どこにメインの力を掛けるとかという配分は常に意識することが大事です。

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