前世の回数が少ない人のほうが、行動に躊躇がない。

何に対しても、躊躇なく行動することができるのは「前世の回数や経験値があまり多くない人」によくみられる特徴です。

イメージとしては、逆に思えるかもしれませんね。

前世の経験値が多い人のほうが、経験に慣れている優位性がでてくるだろうから、未知への不安が少なくなって、どんどん行動できるのではないか、と。

確かに、前世が多い人は、慣れている分「行動を遂行すること」には優位性があるけれど、行動する前に考え過ぎてしまうことも多く「躊躇なく」とはいかない場合がほとんどです。

大きな時計の前にたつ美女

前世が多い人は、多方面から考え過ぎてしまう。

人が何度も生まれ変わるのは、たましいを磨くためであるので、通常は、同じような経験ばかりを重ねることはせず、いろいろな環境や立場の人生を幅広く経験していくものです。

そうなると、たましいがわかっていることも「増えて」「幅広く」なるので、わかっているゆえに、考え過ぎて動けなくなったり、

わかっているのに、簡単に判断していいのかと気になってしまい、

シンプルな「自分の思いだけ」では、行動ができなくなります。

他人の立場や気持ちを考え過ぎてしまう。

前世の回数が多い人ほど、「今の自分と同じではない、他の立場になった経験」をたくさん備えていますので、ものごとを多方面からみていく感覚が自然に働きます。

そのことが有利になる場面も多々あるけれど、逆に、判断の基準が、わからなくなることもあるのです。

自分の立場だけでなく、相手の立場や、さらに遠い位置にいる誰かの立場までもが心配になり考え過ぎてしまうからです。

たとえば、今世では、人に教える側だとしても、以前には、教えられる側だった経験もあるとなれば、「この教え方は相手に合っているのかな」と考え過ぎたり、「伝えたことを相手はちゃんとわかっていないだろうな」とわかってしまったり。

今世では、お金には特に困っていない状況だとしても、以前には、お金に困った経験があれば「余裕があるからといって、この生活をしていいのか」と罪悪感がでたり、「お金がない人からみれば、自分が嫌みにならないか」と気になったりします。

時間が経過した後のことも、考え過ぎてしまう。

さらには、いくつもの前世を経験しているということは、それだけ「時間の経過による変化があること」を実感としてわかっています。

そのため、ずっと先のことをふまえた思考ができる優位性があると同時に、先のことが気になりすぎて、現状を優先してシンプルに判断することができなくなります。

「今はよくても、数年先、もっと先になったら、その選択でよいのか」はわからない、「不確定要素が多すぎるのではないか」「先を見越した動きをしなくていいのか」と、

自分の未来のことだけでなく、相手の未来も、ともすれば、まったく無関係の誰かの未来すらも心配になってきて、簡単には行動を決められなくなります。

前世が多い人は、行動をすること自体に怖れはあまりないけれど、その行動をとっていいのかという、迷いが「深い」のです。

失敗したら恥をかくとかの迷いではなくて、

行動の影響が及ぶ、先のさらに先までもが気になってしまいます。

ソファーで目を閉じ考える美女

前世が少ない人は、シンプルに行動できる。

一方、前世が少ない人は、たましいが経験しているバリエーションも少ないので、今のおかれている状況を「自分の立ち位置として迷いなくとらえる」ことができます。

シンプルに「自分の思い」に従った行動をとることができます。

もし、別のことをしたら、もし、これをしなかったら、自分以外の人はどう思うだろう、未来でこのことはどう作用するだろうかなどと考えすぎることがないので、

「自分の思い」と「自分の行動」の結びつきが、力強くてシンプルです。

前世の経験として知っていることが少ないぶん、慣れている優位性は減りますが、いろいろな対象に「新鮮な刺激を覚える」ことが、行動を起こす動機として作用しやすい優位性があります。

前世が多い人からすると、思いつきで突っ走っているように思える面もあるけれど、こうした勢いのある行動が、この世に与えているメリットも大きいのですよね。

もしもこの世が、前世が多い人ばかりで構成されていたなら、皆がなんでも複雑に考え過ぎて、行動にあらわされるものごとが半分くらいになってしまうことでしょう笑。

どちらもそれぞれの素晴らしさがある。

前世が少ない人の、シンプルな力強さから繰り出される、迷いのない行動力は、大変に魅力的です。

前世が多い人の、思慮深さに裏打ちされた、計画性をもった行動力も洗練されていて素敵です。

違いがあるから、学び合えることがありますね。

お互いの得意を発揮して、お互いを助けたり、助けてもらったりして、

それぞれのたましいの学びに挑んでいます。

コメント

  1. ゆくり より:

    今回のお話もなるほど〜と納得がゆく内容でした。
    私はまさにリカコさんが書かれた行動に迷いがあるタイプです。若い頃の方が、特に顕著でした。現在は年齢も経てきて残りの人生に悔いがないように行動しようと心がけるようになりました。

    前世の経験が色々とあったのかも…と想像する事もまた、今となっては楽しいポイントとなります。

    • リカコ リカコ より:

      ゆくり様

      たましいが経験している立場の幅広さがあるほど、
      行動の際「自分の思い」「自分がしたいかどうか、楽しいかどうか」だけでは、動く動機にならなくなり、
      いろいろと別のことを絡めて考えようとすることが、ときに「考え過ぎ」になってしまいます。

      ただ、経験値が多い人は、実行すること自体の遂行力は高いので、
      決めた後の動きは速くて適確であるので、その躊躇を取り戻すくらいの成果をつくることもできますね(^^)