公平さにとらわれず、相手にとって最善のものを渡すということ。

すべての人に、同じ態度で「公平に」接しているつもりでも、そのときの自分の状態や、相手の状態によって、小さな違いはでてくるものです。

仮に、まったく同じ態度で接したとしても、相手が変われば受け止め方も変わります。公平に同じようにしても、それに対する反応は、同じにはなりませんね。

皆に一律同じ態度をとることを好む人もいれば、そうでない人もいるでしょう。

それぞれ個別につかいわければいいのに、と思う人もいれば、そういうこと自体をほとんど気にしない人もいるでしょう。

結局は、相手の受け止め方次第なのです

すべての人に公平となるように、同じ態度をしたいと考える人は、すべての人に、同じようなプラスを渡したいという気持ちゆえのことでしょうけれど、

その目的のためには、むしろ「相手に合わせて、変化をつける」ことや、「それぞれの最善を選ぶという形で、使い分ける」ほうが、(相手にとってベストであるという)目的を揃えていける場合もあります。

公平にしようという考え方は、「損をする人が出ないように」という、マイナス面がでないようにという考え方ですが、ここをプラスの方向へフォーカスするように変えていき、「それぞれがメリットを得られるように」、使いわけていくという考え方も「あり」ですよね。

相手によって、態度を使い分けることは、自分が楽をするための手抜きではなく、相手によりふさわしい事柄を、その都度、選択するという高度な接し方だというふうに、認識を入れ換えていくことです。

実際、ひとりひとりに合わせるということは、一律にするよりずっと、難しいことなのですから。

コメント