過去の経験の中には、これからの未来にも役立つヒントが含まれいます。
何しろ、同じ自分自身の「経験の蓄積」ですから、規則性や共通性が見られものもあるからです。
今とこれからの未来にいかすために、「ときどき」は、これまでを振り返ってみることは、役立ちますのでお勧めします。
しかし、やればやるほどいいということではないです。やり過ぎて、自分を息苦しくさせてしまうだけになる場合もありますので、度合いには注意が必要です。
内にばかり、向いてしまわないように。
振り返りや、向き合い作業を、「必要に応じて」するのは役立ちます。
けれど、やればやるほどいいというものではありません。たとえていうなら、自分への向き合い作業ばかりしている人というのは、「内輪での会議ばかりしている会社」ようなものです。
会議という行動をして、会社の姿勢をしっかりさせたり、製品作りを工夫したりすることは大切です。けれど、それによって時間がとられて、営業活動という外への働きかけが減ってしまえば、売上が落ちるかもしれません。
また、商品の存在自体が知られていなければ、いくら質を高めても売上があがることはなく、知ってもらうためには外へ向けたアピールが必要になりますよね。それがあってこそ、質を高めることが役立つのですから。
個人の姿勢もそれと同じで、人間関係や社会との関わりをうまくやろうとすれば、外に向かうことも必要ですよね。
向き合い作業の目的がはっきりしていて、それが必要だということで取り組むならいいけれど、自分に向き合うことを、やればやるほどいいことのように「思ってしまっている」ケースも多いと思います。
外への働きかけをする労力や時間を減らしてまで、向き合い作業をすることは、本当に必要なのかどうか、そこをしっかり考えてみることが大事です。
自分への向き合い作業というのは、自分的な「頑張った感」がとても大きく感じられます。だから、やりたくなるのはわかります。
しかし、内部の会議を何十回も重ねても、外部への営業活動の代わりとはならず、それはそれ、これはこれで、目的が別になりますよね。会議が不要という意味ではなくて、会議の目的と、営業の目的は違いますから。
外へ向かうと、よい方法がわかることもある。
「向き合い作業」をしようとするときは、その時点で何か「うまくいかないこと」や、「前に進めなくなる状況」があったからだと思います。
しかし、その対処法として有効なことは、必ずしも「内部の会議」とは限らず、「外部への営業姿勢の改善」にあるかもしれませんよね。
内に向かうことも、ときには必要だけれども、それは「次に、外に向かうための準備」という位置付けになるのが、ちょうどいいと思うのです。
外には、自分がまだ知らないことがたくさんあって、外の刺激が、自分の内に気づかせてくれることもありますし、外の様子が鏡となって、自分の内を映し出してくれることもあります。
自分の内に向かうことも、もちろん有意義ではあるのです。ただ、そちらにばかり過剰にならないように、バランスが大事だということですね。
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