先日の、こちらの記事の続きです。
思考のクセを変えようと決意したとしても、では具体的にどう取り組んだらいいのかは、難しいものですよね。
それは、「思考の仕方で、思考のクセを変えよう」とすることになり、抽象的になりやすいからです。
具体的にするためには、行動を絡めるほうが得策です。
「もう、こういう思考をしないようにしよう」とか、「今後はこんな方向の思考をしよう」という、考え方そのものを変えようという取り組みは、あまり自分の中に根づいていきません。
実行したとしても、本当に思考パターンが変えられているのか、その成果がでているのか、自分でもわかりにくいですから、そのうち飽きて続かなくなります。
この取り組みには、「行動を絡める」ほうが合っています。
元となる思考が変われば、そのあらわれである行動も変わりますよね。
その、行動のほうを変えていき、行動を習慣化することで、新しい思考パターンを根付かせていきます。
たとえば、いつもは「ほら、やっぱりダメだと思い、一回で簡単に諦めてしまう」とします。このとき「簡単にダメだとか、諦めるという思考を変えよう」という取り組みににせずに、
一回でやめてしまう行動のほうを、変えようと取り組みます。
「一回で簡単に止めてしまわずに、もう一回形を変えてやってみる」とか、「ダメだとしても、三回はやってみる」というふうに、動きを変えていくのです。
そうして続けてみれば、うまくいくこともあるでしょう。
または、複数回の挑戦で比較ができて、初回のダメな理由がわかるかもしれません。
どちらにしろ、「どうせ何をやってもダメ、などということはなく、回数が少ないとか、やり方が悪いとか、そもそもその事柄が自分に合ってないとか、何かしらの理由がわかってくる」ようになります。
そうした行動を繰り返すと、「何をやってもどうせダメ」という思考パターンは、ゆっくりでも変わりますよね。やり方や、選び方を変えれば、ダメということはないと、事実が示すのですから。
しかし中には、なかなか変わらない思考パターンもあります。
長年慣れているものほど、簡単には変わりません。
行動を変えることを頑張ってみても、「こんなことをしたって、結果は知れている」とか、「そうはいっても、長年の経験で自分がわかっていることが真実だし」とか、新たなパターンが作られることを邪魔する思いがどんどんわいてきたりします。
それは当然なんですね。元のなじんでいるほうに、戻ろうとすることは。
知っていることは安全で、新しいことは不確定要素が大きいですから、そういう気持ちは、自分を守るためにでてくるものなので、
その気持ちとは、戦わないことです。
そのままにして、その気持ちのまま、できる行動をやってみることです。
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