初対面の人とも気さくにふるまうことができるような、社交的なタイプの人をみて、「あんなふうになれたらいいのにな」と、うらやましい思いをもつ人は少なくないようです。
しかし、相手との関係や、状況に応じた適切な言動や姿勢というものがあり、「距離感が近い、親しげなふるまい」が、適していない場面もありますし、社交的な人が、すべての人間関係において、好かれて得をするかというと、そうとは限らないものです。
自分と違う個性を持つ人を、うらやましがる前に、自分がうまくやれる距離感の関係のほうに、目を向けてみましょう。
他人と親しげにするのが苦手で構えてしまう人が、フレンドリーな態度がなかなかとれないように、(それで、社交的な人がうらやましいと思ってしまうわけですが)
社交的で気さくなやりとりが得意な人は、逆に、距離を保っていく形式的なふるまいが、あまり得意ではないというケースもよくあります。
それぞれの「関係性」においての、ちょうどよい距離感というものがあります。
親しげな態度が、安心感や親近感となって、関係が深まっていく場合もあれば、顔を知っている程度の関係で、くだけた態度をとってしまうと不快に思われる場合もあり、何が適切であるかは「それぞれ」です。
時と場合を考慮して、「相手との関係性に、ふさわしい態度」で臨むことが、「人付き合いをうまく行う」ということです。
社交的なタイプの人も、逆のタイプの人も、得意と苦手があるものです。
自分の得意なほうの距離感に、自信をもっていいと思うのですよね。それができることが自分らしさなのだと受けとめて、その上で、プラスアルファとして、もう一方の(得意ではないほうの)距離感を、努力で頑張っていけばいいと思います。
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