疎遠になれない友だちや知り合いとは、ほどよい距離をもつ。

人間関係が作られる理由はいろいろあって、気が合うとか好きとかの感情以外で結びつく「友だち」がいたりするものです。

仕事のような、どうしても付き合う必要があるわけではない、友だち付き合いを積極的にしたいほどの好感をもっているわけでもない、しかし、お互いに「一応は、友だちである」というような関係です。

たとえば、家が近所だったり、幼なじみだったり。親同士が知り合いだとか、友達の友達だからという理由で、気が合うとはいえないけれども付き合いを続けざるを得ないというような関係です。

いろいろな事情があり、付き合いをしてはいるが、本心を言えば、その人との付き合いが負担になっていて、出来るなら距離を置いていくようにしたいなら、

「表面だけの付き合い」にして、「その他の友達とは、付き合う深さに差をつける」のがよいと思います。

このように文章で読んでみると、当たり前のことで、特に目新しいアドバイスではないのですが、このような悩み方をする人というのは、「相手に合わせて振る舞いを変えること」「使い分けること」が苦手な場合が多いのです。

できるのにやらない自分が手抜きをしているように思えたり、同じに扱わないことへ罪悪感がでたり。

全ての人に、同じ接し方をして公平にすることが「正しい」と思っていて、「正しい自分でありたいから、差をつけないようにしよう」とすることで、どんどん負担が大きくなり、自分が苦しくなっていきます。

しかし、客観的にその関係を眺めてみると、自分が正しくあろうとしていることは、自分が気にしているだけで、それほどこだわらなくてもいいことなのです。他の人たちも、そのように使い分けをしているものです。

同じにすることが正しいわけではない。つまり、使い分けることが間違いということではない。全員と同じように付き合おうとしなくてもいい。そのことをまずは自分に言い聞かせましょう。

 

友達関係の、背景にある事情(たとえば、友達の友達である、等)が損なわれない程度の付き合いというのは、どのくらいの度合いや深さなのかを考えてみるといいと思います。

その目安がわからなければ、周囲の人は、そうした付き合いをどのようにしているか観察してみるとヒントが得られるでしょう。そういう目線をもって眺めると、コツがわかってきます。

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