こちらの過去記事のとおりで、前世の経験値が多い人は「ものごとに対して熱くなることが難しい」ケースがよくみられます。
一方、前世の経験値が少ない人にみられる特徴としては「こわいもの知らず」であることがあげられます。
過去の経験が、判断をするときの比較対象となっていく度合いが少ないので、よくもわるくも「迷いが生じにくい」ためです。
ごく一般的に皆がいだくような、新しい事柄に向かっていくときの「これは大丈夫だろうか」とか、「この件に関わるとどうなるだろうか」という、構えたり、備えたりする感覚が少なく、
ものごとに対しても、人に対しても、躊躇なく向かっていくことができます。
それは、やる気にあふれている姿勢として好印象になることもあります。
しかし、ものごとの「仕上がりの質」は勢いだけではなされませんから、そこで「経験値の差」がでてしまうこともあるでしょう。
比較から判断をしたり、予測しながら動いたりすることができるのは、やはり過去の経験値が多い人のほうがスムーズですから。
しかし、仮にスムーズにいかないことがあっても、それほど気にしないでいられて、また次の機会に向かっていけるので、結果として「たくさんの行動ができる」という、行動力と行動量によって大きな成果をだすケースもこのタイプの人です。
経験が少ないからこそ大胆な判断ができ、迷いなく動いていけることが「勢い」「量」をつくりだすことができ、
経験が多いことは、有利になる面も確かあるけれど、比較対象があることで「複雑に考え過ぎ」たり、相手の立場や思いを「気にし過ぎ」たりで動けないこともあり、
どちらにも、それぞれの特徴の「裏と表のあらわれ」がありますね。
そして「世の中全体」としてみれば、どちらの段階の人もいるからこそ、いいバランスになるのだと思います。
勢いだけの人ばかりにも、考え過ぎてしまう人ばかりにも偏ることなく、お互いの苦手なところを埋めたり見本となったりしながら、協力しあって学びが進むように「なっている」のでしょう。
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